Buttechno - X-Berg Dubs

ベルリンを拠点とするButtechnoは、テクノの中でも最もハードなサウンドで知られているが、この「X-berg dubs」EPは、インパクトと同じくらい、聴衆を挑発することに重点を置いている。「Tech March」は、AutechreやLFOが愛するような低音のドカンとした音と、蛇行するジャングル風の装飾を容赦なく組み合わせ、暗く陰鬱でありながら、同時に止められないほどにダンスミュージックとして楽しめるサウンドで幕を開ける。

「Dub 22」は、ダブテクノに対する彼独自の解釈を提示しており、このジャンルの一般的なテンプレートよりも速く、軽やかで、リズム的にもはるかに装飾されている。 「Hypno Dub」も同様にテンポが速いが、軽やかで、濁った音がフィルターを突き抜けてくる。そして「Grey Dungeons」は、90年代初期のRamやMoving Shadowのような、オールドスクールなジャングルサウンドを全面に押し出しており、ヴードゥーのボーカルと緊張感のある、砕けたスネアドラムが特徴だ。ダブよ、我々に幸運を。