CC:DISCO! - タッチ・ザ・ヴァイブ EP

5曲入りEP「Touch The Vibe」は、オーストラリアのCC:DISCO!が贈る、時代を超越した音楽の宝庫に新たな輝きを放つ最新作だ。「Feel It Peak」は、ゆっくりと燃え上がるような、穏やかなシンセの波とスペインギターが織りなす、2分間のエスケープ的なイントロでスタート。その後、「Touch The Vibe」は、温かいアナログハウスドラム、甘いコード、そして中毒性のあるペースで跳ねるクラシックなベースラインへと突入する。トロント出身のDJ、プロデューサー、そしてボーカリストであるジェニファー・ラヴレスも、最高の状態で参加し、両曲に酔わせるようなスピーチヴォイスを響かせている。裏面では、「Like This」は、また別の没入感のあるシネマティックなシンセのインターリュードであり、「Me Gusta Is Dead (Period Pain Mix)」は、パンチの効いたスチールドラム、きらめくパッド、そしてクランチーなコードが、激しいナイトタイムのムードを演出する。そして最後に、プログレッシブ、トランス、テクノを融合させた、90年代を彷彿とさせる壮大なクロージングトラック「Yes Papi (Miami Daddy Theme)」が収録されている。ラヴレスの囁くようなボーカルが特徴で、CCが低テンポで、最高レベルのグルーヴを操る卓越した技量を披露している。グラスベリーとラブ・インターナショナルでのパフォーマンス、そしてBBC Radio 1でのデビュー・エッセンシャルミックスを終えたCC:DISCO!は、2024年、アーティストとしての軌跡を新たな高みに押し上げたと言えるだろう。