Corps Diplomatique - 你的夜 (Dans Ta Nuit)

フランスのコールドウェーブ・バンド、Corps Diplomatiqueが、1984年から1987年にかけて録音された楽曲を収録した『Dans Ta Nuit』でDark Entriesに登場する。オリヴィエ・オーバン、マリー＝エヴ・ベンササン、パトリック・ルーベ、ニコラ・ペリシーによってマルセイユで結成されたCorps Diplomatiqueは、いまだ謎に包まれた存在だ。彼らは活動期間中に7インチ・レコードを1枚（1988年の『Paradis I』）しかリリースしておらず、フランス・コールドウェーブの聖杯とも言えるコンピレーション『La Muse Vénale』に3曲収録されているのみである。本作『Dans Ta Nuit』は、このカルトバンドの9曲を収録しており、そのうち7曲はこれまでヴァイナルでリリースされたことがない。これらの楽曲は、生々しく装飾が少ないが、ドラマチックな緊張感は損なわれていない。「Sin of Flesh」や「Eros Phobia」といった楽曲は、コールドウェーブ愛好家が求める、絶望と陶酔の高揚感あふれるミックスを提供している。マルセイユ出身のMartin Dupontとの比較は避けられないが、両バンドは実際親交が深く、Martin DupontのAlain SéghirはCorps Diplomatiqueにシンセサイザーを貸し、彼らのレコーディング活動を支援した。冷たい心は互いを大切にするのだ。『Dans Ta Nuit』のジャケットには、1985年のマルセイユでのコンサートのバンドの写真が使用されており、レコードにはバンドの写真、歌詞、解説が掲載されたインサートも同梱されている。