ドン・グローリー - 紙は火を包めない
LABEL: Mr Bongoジャズ、ソウル、ファンクの世界を融合させた、万華鏡のようなジャンルを超越した旅。現代的でありながらクラシック、親しみやすく斬新な、確かな3枚目の作品は、アーティストの全力を示すものであり、創造的な才能と独特の音楽的個性を際立たせている。「Paper Can't Wrap Fire」で、ドン・グロリ(別名ゴードン・リー)は新たな方向へと舵を取り、ソングライティングに全力を注いだ。ソングライター兼バンドリーダーとしての才能を巧みに見せつけ、ナールムという創造的な交差点にいる多くの友人たちを連れてきた。これは、以前のジャズを基盤とした作品よりもソウル、R&B、ファンク寄りの楽曲が豊富なアルバムだが、ドンの初期作品のファンには十分なジャズ要素も含まれている。輝くようなジャズの繊細さ、栄養価の高いボーカルハーモニー、そしてすぐに共感できる人間の魂が織りなす旅だ。ナールムのコリングウッドにあるローリングストックスタジオで2日間の暑い夏に録音されたこのアルバムには、ドンの友人や家族が参加している。ロンドンに移住する前にドンのツアーバンドに所属していたティム・コックス、アル・ケネディ、ジョエル・トリッグ、ロビン・カミンズ、ラッチャン・トンプソンのバックボーンチームに加え、MLホール、ルビー・ダーガビル、イサドラ・ローリッツ、ビアンカ・キリアコウといった素晴らしいボーカリスト陣も参加している。さらに、トランペット奏者のオーデリー・パウン、サックス奏者のジョシュア・モシェ、そしてブラジルの魔法を散りばめるアルシデス・ネトも参加している。アジムス、SAULT、ジョーダン・レイキー、リンダ・ドーンといったアーティスト、そしてNTSやTotal Refreshment Centreといったロンドンの音楽の灯台に影響を受けながら、ドンはそれを自分のものにし、独自の個性を際立たせた、真に独特な作品を作り上げた。もはや仮面は必要ない。