ホアキン・ジョー・クラウセル - ロウ・トーンズ
LABEL: Rekidsホアキン・ジョー・クラウセルが6月にRekidsから『Raw Tones』LPをリリース予定。
2008年のSacred Rhythm Musicからの『Corresponding Echoes』以来となる初のLPとなる、ホアキン・ジョー・クラウセルによる『Raw Tones』が、Radio SlaveのレーベルRekidsからリリース。9曲入りで、彼の繊細で魂のこもったハウスミュージックのサウンドを堪能できる一枚だ。
もともと超限定カセットでリリースされた「Raw Tones」の音楽は、Radio Slaveことマット・エドワーズの耳に留まり、彼は2012年にエドワーズのMachineプロジェクトのリミックス以来の友人であるクラウゼルにメッセージを送り、この音楽はより広い聴衆に必要だと説得した。そして、LP「Raw Tones」がここに完成したのだ。
内省的なオープニング曲「Lock Down」は、息を呑むようなストリングスと渦巻くパッドで構成され、続いて催眠術にかかったような低音の「The Blame Game (Table Top Idea)」が展開する。この曲では、ジャズ風のキーボードが、丁寧に作り込まれたダブアウトされた雰囲気と、繊細でささやき声のようなボーカルの周りを漂っている。
「Break Free」はエネルギッシュな曲で、断定的な機械のようなドラムの音に歪んだベースラインが絡み合い、スピーチと歌声が入り混じり合う。 「You Mutha Fuka」は、遅延されたボーカルの下に、堅実なドラムと太いベースが響き渡り、夢のようなコードとキラキラしたキーボードの音が流れる「Way Back Then」がB面を締めくくる。
素晴らしい「Air We Breathe (Revisited Cassette Demo)」は、生きたベースとゆっくりと伸びやかなパッドに、心地よいパーカッションが重なり合い、続いて「Break Free」のインストゥルメンタルバージョンが収録されている。レコードの最後の面には、「If It's All In Your Mind Let It Out」のトリッピーなサウンドが長く続き、「Hallucinations Ejaculations」という浮遊感のある低テンポのクロージングナンバーへと繋がっていく。
フランソワ・ケルヴォルキアンとダニー・クリヴィットと共にBody & Soulを共同設立したホアキン・ジョー・クラウセルは、Sacred Rhythm Musicという自身のレコードレーベルを運営し続け、ニューヨーク市ブルックリンにある故郷のコミュニティセンター、Cosmic Artsのキュレーションも担当している。