Space Ghost & Teddy Bryant - 壮大な幻想

Space Ghost & Teddy Bryantによるデビュー・アルバム『Majestic Fantasies』は、Space Ghostが新たに設立したレーベル、Peace World Recordsからの2作目のリリースとなる。Space Ghostがプロデュースし、Teddy Bryantの力強いボーカルが前面に押し出されたこの新作アルバムでは、2人のアーティストが80年代後半から90年代前半にかけての共通のインスピレーションを難なく融合させている。3年以上の歳月をかけて制作された『Majestic Fantasies』において、Space Ghost & Teddy Bryantは過去の音楽からインスピレーションを得ながら、ジャンル、テクニック、そしてムードを探求している。アルバム全体を通して、Bryantのボーカルは輝きを放ち、忘れられないノスタルジックなフックとキャッチーなバックコーラスを生み出す強い能力を披露している。同様に、Ghostはヴィンテージ・プロデュースの定型を解きほぐし、現代的な文脈でそれらに命を吹き込む才能を見せている。アンダーグラウンドでソウルフルな名曲で満たされた『Majestic Fantasies』は、R&B、UKストリートソウル、ニュージャック・スイング、ハウス、Gファンクへの情熱を深く汲み上げている。10曲入りのLPはこれらのジャンルを自由に融合させ、Teddy Riley、Jam & Lewis、Carl McIntosh、DeVante Swingといったソングライターへのオマージュを捧げている。アルバムには、「Some Things Last Forever」のような、ニュージャック・スイングのドラムパターンとボーカルフックを探求したトラックが含まれている。さらに、このアルバムには「Majestic Fantasies」や「Unconditional」といったダンスフロアで楽しめるハウス・トラックと、「Cheer Me Up」や「Ultimate Love」といった心のこもったバラードが並んでいる。2人は実際に会ったことはないが、Space GhostとTeddy Bryantは音楽を通して繋がりを見出している。アルバムを通して、彼らは一緒に制作したいサウンドに対する相互理解を示している。それは、過去のクラシックなソングライティングスタイルを現代の音楽シーンに持ち込み、ポジティブで楽観的な、上品で遊び心のあるラブソングだ。