クリスティン・ルーウィン / マーヴィン・ジェームズ / トリシア・ディーン - 恋人たちの特別なリクエスト

イギリスでラヴァーズ・ロックが初めて登場してから10年後の80年代半ばに録音され、低音重視のサウンドシステムでの再生に合わせて作られたクリスティン・ルーウィンによるタイロン・デイヴィスの「In The Mood」のカバーは、彼の官能的なアフターアワーズ・クラシックを女性主導のヒット曲へと変貌させ、当時も今もラヴァーズ・プレイリストの定番となっている。同様に、トリシア・ディーンによるジーン・カーンのソウル・ヒット「Don't Let It Go To Your Head」のカバーも、プロデューサーのKpiayeとSmokeyによる同じ手法を踏襲しており、シンセ主導のリズムは地元ロンドンのシーンにしっかりと根付いた時代を反映している。マーヴィン・ジェームズによるあまり知られていないザ・スピナーズの「I'll Be Around」のボーカル・カバーが、人気のKpiayeのインストゥルメンタル・ミックス、別名「Dub mix by Surgeon McEdit」をバックに、初めてレコードで再発される。