RELEASE
ロイ・オブ・ザ・レイヴァーズ - ホワイト・ライン・サンライズ III (パート1)
LABEL: Emotional ResponseRoy Of The Raversの復帰は、Emotional Responseにとって常に特別な瞬間だ。2016年のデビュー作である「2 Late 4 Love EP」や、後にリリースされた「Emotinium '23 remixes」に加え、アンビエント、実験的なエレクトロニクスとブレインダンス・テクノの融合を追求した「White Line Sunrise」シリーズがあり、90年代後半から現代までの失われたアーカイブを公開してきた。今回、3部作となるこのシリーズでは、2枚のEPに収録された、よりマシン主導のアシッドファンクが収録されている。2枚組LP「White Line Sunrise II」とその続編である2枚組「White Line Sunrise II.I (Le Roy Soliel)」に続く本作「III (3)」は、主にダンスフロアをターゲットにしている。オープニングトラック「Primavera Anjo」のアップリフティングなテクノと、「Plant Earth」のクシャクシャとしたTB303は、Royの真骨頂であり、足元に響く、催眠的でパーカッシブ、サイケデリックな純粋さだ。裏面は頭に余裕を与える。G-Forceの深いコードとアルペジオが渦巻く変化を告げ、その後、映画的な、波打つようなブレイクとダブルベースのGlass Knifeが広範囲にわたって展開する。25年以上前に録音されたこの作品では、変化する拍子記号が、(現代)クラシック音楽やジャズがRoyに与えた影響を際立たせている。脈打つように、浸透するように、そして瞬間のサウンドを押し広げるように、失われたと思われていた音楽が、再び見つかった喜びと共に蘇る。