RELEASE
アラン・ブラクス&フレッド・ファルケ - 序章(25周年記念)
LABEL: Smugglers Way2000年に発表されたアラン・ブラクスとフレッド・ファルケの「Intro」は、五分間にわたり、非の打ちどころのない哀愁と、完璧な気品をたたえた踊りのための音楽として、フレンチ・ハウスを未来へとそっと押し進めた。いま「Intro」は25周年を記念して再発される。2023年に再発された『Alan Braxe, Fred Falke & Friends - The Upper Cuts』に収録の同曲リマスター版を用い、さらにブラクスとファルケ自身が、この愛児に新たな改作を施している。
そもそも初出の時点で「Intro」はほとんど完璧だっただけに、その成果は驚くほど力強い。ファルケの改作は「Intro」を新たな次元へと連れ出し、宇宙的で、どこか疑わしいほど残響の深い趣をまとわせる。新たに録り直された低音の旋律が、混ぜ合わせを幻惑的な道へと導く。ブラクスの改作は荒々しく汚れた手触りで、彼が「hotel room edit」と呼ぶとおりの一篇であり、背筋をきらめかせながらフレンチ・ハウスの来歴へと目配せする。どちらの曲も、――実のところ――改作不可能と思われたものでも、限りない愛情と驚くべき技があれば改作できるのだ、という証しである。