RELEASE
フォー・テット - 新しいエネルギー
LABEL: Text Recordsキアラン・ヘブデンのフォー・テット11枚目のスタジオ・アルバムを、そのプレゼンテーションだけで判断するなら、彼はここ2年間、90年代初頭のアンビエント・ハウス・アルバムにどっぷり浸かってきたとすぐに思い込んでしまうだろう。彼が実際にそうだったとは考えにくいが、『ニュー・エナジー』は当時のクラシックなエレクトロニカ・セットに影響を受けていることは確かだ。エキゾチックな楽器編成、ポスト・ダブステップの「アクアクランク」的な実験主義、そしてチャイムが鳴り響き雲間から頭を突っ込むようなサンライズ・ハウスへのさりげないオマージュが随所に散りばめられているにもかかわらず、このアルバムは失われた時代の遺物のように感じられる。これは批判する意図はない。『ニュー・エナジー』は素晴らしい。しかし、彼が選んだネオクラシカルなストリングス、柔らかなニューエイジ・メロディー、壮大なシンセサイザー・コード、そして断片的なボーカル・サンプルは、グローバル・コミュニケーションのアルバムにあっても違和感がないのは事実だ。