RELEASE
ローリー・ホロウェイ - 巻雲(再発盤)
LABEL: Morgan Blue Town1979年、ロンドンのピアニスト、ローリー・ホロウェイは、彼に与えられていた「ジャズ・ピアニスト」という札と、どこか噛み合わない希少なレコードを作った。というのも、その演奏は、いつものお決まりの合図をことごとく受けつけないからだ。モーガン・スタジオで、デイヴ・マーキーとバリー・モーガン、さらにギタリストのジョン・ジョン・ガーヴァンとヒューギ・バーンズ、歌い手のノーマ・ウィンストンとともに録音されたこの音楽は、澄んだゆるやかな線で進み、リズム隊は強打よりも触れ合うような手触りを選ぶ。「Nebula」と「Cumuli Nimbus」は、音と音のあいだに部屋の響きがのびるように作られた、せかさないピアノの句の上を漂い、「Cirrus」と「Aurora」では、電気ピアノの色合いが輪郭をやわらげる。「Abigail」では、ウィンストンがもうひとつの楽器として加わり、その気配は近く、重さがない。今なお、声を張り上げる必要のない深夜の集まりのように聴こえる。