RELEASE
ナターシャ・ピラール - フェルナンデ、セシル
LABEL: DEEWEEナターシャ・ピラードが、これまでで最もパーソナルなプロジェクトを携えて帰ってきた。それは、彼女の人生を形作った母と亡き祖母に捧げられた作品だ。『フェルナンド、セシル』は、歌声、フィールドレコーディング、シンセサイザー、そしてバイオリンを織り交ぜ、母系への頌歌を紡いだ写真集だ。ピラードは7歳で祖母を亡くしたが、フェルナンドの温かさは試金石として彼女の心に残った。母セシルは常に彼女の傍らにいて、辛い時期を乗り越える力を与えてくれた。祖母の病気であるアルツハイマー病と、記憶の脆さが作品全体に浸透している。アルバムのきっかけは、母との会話だった。コーヒーを飲みながら、セシルは胸に手を当て、「もし私がこの病気になったとしても、私がまだここにいることを忘れないで」と言った。
その瞬間が、ピラードの感謝と愛情を可能な限り優しく音楽へと昇華させた作品群の中心となった。音符、コード、ループといった断片的な要素が織りなす音楽は、庭園、陽光、そして幼少期の午後を想起させる。リズムはまるで人生そのもののように移り変わり、喪失感と記憶の揺らめきを運ぶ。アンビエントなテクスチャが彼女の声と楽器に響き、祖母のお気に入りの鳥のさえずりが時折アクセントを添える。アルバムは二つのパートに分かれている。フェルナンドは祖母の温かさと薄れゆく想い出を捉え、セシルは母の愛情と強さを称える。トラックタイトルは記憶を辿り、音楽は切望と感謝の気持ちを漂い、言葉では言い表せない感情を表現している。アルバムの作詞・作曲・レコーディングはナターシャ・ピラード、プロデュース・ミックスはソウルワックス/2manydjsのデイヴィッド&スティーブン・デワエレ(DEEWEE)が手掛けた。