オスマー・ミリート - ネム・パレトー、ネム・グラバタ

1973年にATCO/Continentalレーベルからリリースされた『Paleto, Nem Gravata』は、ブラジルのサンバ・ジャズ黄金時代に生まれた隠れた名盤だ。ピアノとリズムの達人、オスマー・ミリートは、軽快なボサノバと魂のこもったサンバ、そして豊かなMPBのテクスチャーを見事に融合させている。豪華なアレンジとリラックスした雰囲気に彩られたこのアルバムは、1970年代リオの気取らないクールさを捉えている。ジョルジェ・ベンジの「Morre o burro, fica o homem」や「Quem mandou (Pé na tábua)」といった傑作トラックを収録し、ミリートの作品は洗練されていて、同時にグルーヴィーなサウンドだ。マルコス・ヴァレ、アジムース、アーサー・ヴェロカイのファンは必聴。