RELEASE
シモン・ペトロ — 記念品短篇集
LABEL: Is It Balearic十年前の初登場以来、「白い島」に着想を得た一流のレーベルからすでに作品を発表してきたサイモン・ピーター(Afficionado RecordingsやClaremont 56など)——その彼が、コヨーテの「Is It Balearic?」印で初めて名乗りを上げる。要となるのは表題曲「Souvenir」。ピーターの原曲は、これまでの作風をよく示しており、やわらかく爪弾かれる生のギター、ぬくもりのある電気鍵盤、そしてマーカー・スターリングの霞んだ歌声が、穏やかで飾り気をそぎ落とした律動の上に立ち上がる。
まずはPeaking Lightsが改作を担当し、ブライアン・ウィルソンへの目配せを随所に散りばめつつ、幾重にも重なる美しい音の層で、環境音がバレアリックへと溶け込む見事な姿に仕立てる。続いてコヨーテが、みごとなダブでこの曲をさらに宇宙の彼方へ押し広げる。ほかにも、「Still Going」は小刻みに揺れる太鼓が支える見事な生の曲であり、ロビ・ミッチとの共作「Mystikal Delight」は新民謡の理想形だ。