汝ら神聖なる魂 - 語るべき物語がある

『Got A Story To Tell』に渦巻いているのは、何十年にもわたるソウルミュージックへの感謝と、それを超えた、時代を超越した、今を生きるサウンドと感覚だ。アルバムのオープニング曲「Lucid Girl」は、バンドがこれまでテープに録音した中で最もタフなドラムとベースに乗せて、自立した女性たちを称える。「Waiting On The Right Time」は、ゆっくりと燃え上がるサイケデリックな雰囲気を漂わせている。「One and the Same」では、レーンが「私たちはひとつで同じ、いつかそうなる気がする / 私たちはお互いに生きることを学ぶ / 恐れではなく愛の中で / ほんの一瞬でもいいから、一緒にいられないのはなぜだろう」と歌い、共感を求める声が強調されている。「On My Mind」は壮大なオーケストレーションで、レーンが良いことと悪いことのバランスを取りながら幸せを見つけることの複雑さを乗り越えていく。このアルバムは、弦楽器やグジュグジュと鳴るギター、重低音のピアノ、コンガの音、ホルンの音でアクセントが付けられており、何度も聴くほどにスリリングで重層的な聴き心地を味わえる。